ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼し、いよいよ作業当日。長年の悩みが解決へと向かう希望に胸を膨らませる一方で、「自分は何をしていれば良いのだろう」「邪魔にならないだろうか」といった、戸惑いや不安を感じる人も少なくありません。しかし、実はこの日、依頼者にも果たすべき、いくつかの重要な役割があるのです。 まず、作業が始まる前に、必ず現場の責任者と最終的な打ち合わせを行います。この場で最も大切なのが、「残す物」と「探してほしい物」の最終確認です。事前にリストアップしておいた貴重品や思い出の品について、改めて具体的に伝え、「このタンスの中身は、全て確認してから処分してください」といったように、明確な指示を出しましょう。この最初のすり合わせが、後々の「捨てられたはずではなかった」という悲劇を防ぐための、最後の砦となります。 作業が始まったら、必ずしも現場にずっと付きっきりでいる必要はありません。精神的な負担が大きいと感じる場合は、別の部屋で待機したり、外出して気分転換を図ったりするのも良いでしょう。プロの業者はこちらの心情を十分に理解してくれています。ただし、携帯電話は常に繋がるようにしておきましょう。判断に迷う物が出てきた際に、スタッフから確認の連絡が入ることがあるからです。 可能であれば、時々現場に顔を出し、作業の進捗を確認することをお勧めします。そうすることで、もし作業方針に疑問を感じた場合や、追加で残しておきたい物が見つかった場合に、その場で指示を出すことができます。業者にとっても、依頼者の意向を都度確認しながら作業を進める方が、より安心して作業に取り組めるのです。 そして、全ての物が運び出され、清掃作業までが完了したら、最後の重要な役割が待っています。それは、空になった部屋を隅々まで確認し、作業内容に問題がないかをチェックする「最終確認」です。探し物を依頼していた場合は、それがきちんと確保されているか。建物の壁や床に傷がついていないか。この時点で気になることがあれば、遠慮なく責任者に伝えましょう。全ての確認が終わり、あなたが納得して初めて、作業は完了となります。業者に任せっきりにするのではなく、プロジェクトの最終責任者として、最後まで関わる姿勢が、満足のいく結果へと繋がるのです。
業者による片付け当日。依頼者は何をするべきか